お墓の基礎知識2墓地(霊園)の種類

お墓をつくってもよい場所は、法律(「墓埋法」)で「墓地として都道府県知事の許可を
得た区域」に限定されています。そのため、お墓は「寺院境内墓地(寺院墓地)」、
「公営墓地(公営霊園)」、「民営墓地(民営霊園)」
のいずれかに置かれることになります。
各墓地・霊園には、それぞれ特色があります。

寺院境内墓地(寺院墓地)

寺院境内が経営を行っているものが寺院境内墓地といい、
公営墓地や民営墓地とは形態が異なり、寺院の宗教活動の
一環となるため、基本的には檀信徒契約が必要になります。
(お寺の檀家となり、お寺を支えるための寄付やお布施を
行ったり、お寺の行事への参加を求められる場合もあります。)

すべての法要をお寺で行えるため、法要のあとすぐお墓参りが
できて便利な上、日常的に僧侶の回向を受けられ、管理が行き
届いていて安心
できます。
その反面、土地が限られていますので空きも少ない上、
宗教・宗派を限定されていたり、寺院によっては指定石材店が
ある
場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。

公営墓地(公営霊園)

自治体(都道府県や市区町村)や、自治体から委託された公益法人
が管理している墓地を公営墓地といいます。
永代使用料が安価で、宗旨や宗派による制限がなく、民営霊園や
一部の寺院霊園と異なり石材店の指定がないので、選定の自由が
あります。
但し、募集の数が少なく、募集の期間が決まっており、その期間が
短い上、申し込み時点で条件が設定されていることもあり、
首都圏では抽選になることが多く、取得が非常に難しくなっています。
また、墓石の大きさや高さなどが規制されている場合もあるので、事前に確認
しておく必要があります。

民営墓地(民営霊園)

公益法人や宗教法人などが管理・運営する墓地のなかで、宗教や
宗派の制限がない
墓地を民営墓地といいます。
石材店や開発業者が直接開発に関わっていますが、名義は宗教法人
となります。
公営霊園と比べて、民営墓地は販売数が多いため、比較的取得しや
すく
、さまざまな区画が用意され、墓石のデザインなどの制限も
なく
、駐車場、休憩所、遊歩道などの関連設備が整っています。
それに比例するように、永代使用料や管理は割高で、石材店の指定
がほぼ入っている
ため、石材店を選定することができないタイプの
霊園となります。

墓地の種類別 メリット・デメリット

メリット デメリット
寺院境内墓地
  • ・法要の際、お墓と寺院が近く便利
  • ・檀家となり寄付やお布施を行う必要がある
公営墓地
  • ・宗教・宗派を問わず利用できる
  • ・永代使用料・年間管理費が安価
  • ・石材店を自由に選べる
  • ・経営が安定しているので安心できる
  • ・墓石の大きさや高さなどが規制されている場合もある
  • ・募集の期間や条件などが決まっている
  • ・首都圏では競争率が高く入手が困難
民営墓地
  • ・宗教・宗派を問わず利用できる
  • ・墓石の形状などにあまり制限がない
  • ・販売数が多いので確保しやすい
  • ・永代使用料や年間管理費が割高
  • ・石材店を指定されることがほとんど
  • ・郊外では交通の便が悪いところもある
  • ・経営者が変わる場合もあり経営はやや不安な部分もある

墓地選びのポイント

お墓探しの際におさえておきたい3つのポイントを紹介します。
墓地の情報を集めて比較するときに注意してみてください。

POINT1広さに注目する

墓地の永大使用料などに注目しがちですが、墓地の区画面積を確認しましょう。
安いと思って見学に行ってみたら、区画がとても小さかったというケースもあります。
価格の比較は1平方メートルあたりで行うことをお勧めします。

POINT2立地に注意する

お墓は建てたあと、お墓参りをして供養することが大切です。
お墓が交通の便の悪いところにあると、負担が大きくなり、足が遠のきがちになります。
また、墓地内に坂や階段が多いと、高齢者はお参りしずらくなり、水汲み場が少なければ、
墓石を洗うのも大変になります。
お墓参りする時のことを考えて、設備や交通の便・アクセスをしっかり確認しましょう。

POINT3管理状況をチェック

長く付き合う墓地なので、トイレや休憩所などの付帯する設備の清掃状況や墓参り用具や
植え込みや樹木の剪定などの管理状況を確認しましょう。
また、管理・運営する事業主体の経営状況などもチェックすることが大切です。

お墓の基礎知識3へ

24時間以内に必ず見積り提出します
墓石のことなら何でも相談してください!墓石についてのご相談会開催中!