田邊 茉子 先生のご紹介Tanabe Maco

  • 『勇』
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    『およぐ』
略歴
1983年高知県生まれ
2006年倉敷芸術科学大学卒業
同大学院修士課程入学
2008年倉敷芸術科学大学大学院芸術研究科工芸専攻修了
同大学院博士課程入学
2010年岡山県倉敷市に“ガラス工房おいまつ”を設立
2011年倉敷芸術科学大学大学院芸術研究科博士課程修了
受賞歴
2005年高知県女流展 清潮賞受賞
2006年現代ガラス展in山陽小野田 井土審査員賞受賞
2007年第6回あさご芸術の森美術館大賞展 大賞受賞
2009年現代ガラス展in山陽小野田 優秀賞受賞
第8回あさご芸術の森美術館大賞展 優秀賞受賞
2010年国際ガラス展・金沢2010 入選
2011年第20回富嶽ビエンナーレ展 入賞

2007年の第6回あさご芸術の森美術館大賞展の大賞を受賞した後に、
美術評論家で成安造形大学名誉教授の金澤毅氏が以下のようなコメントを寄せている。

2007年の「あさご芸術の森美術館大賞展」の公募審査の最終段階で、5人の審査員たちは
期せずして、一人の若い女性作家をグランプリ受賞作家に推し、その場にいた関係者一同は
等しく軽い興奮状態に陥った。

これまで数多くの美術作品コンペの場で、1位受賞がガラス作品であった例は皆無であったからである。
当時倉敷芸術科学大学大学院生であった田邊茉子が、新しい立体表現へ向けてデビューした
瞬間であった。

作品は従来の彫刻作品の常識である外形の造形美を競う事から離れ、その内面の透明性と
絵画性を存分に見せる新しい境地を見せていた。田邊作品の特徴は、形態以前の有機的
フォルムの中に細胞のような原初的生命体が増殖し浮遊するイメージを見せるもので、
これまでにない新鮮な魅力に溢れている。

彼女の出現が、ガラス素材に取り組む多くの作家たちにとって、大きな刺激となって
今後の発展に繋がってくれることを期待している。

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