お墓の耐震施工について~標準耐震施工~

おはようございます。
お墓のネット通販店 本多石材店店長の本多です。
本日のテーマは“お墓の耐震施工”についてです。

近年日本では数十年に一度の割合で大きな地震が起きております。
我が国では最近のもので2011年の東日本大震災、2008年の新潟県中越沖地震など数多くの
地震被害があります。
私自身も大学生時代に東日本大震災、また小学生時代に鳥取県西部地震を経験しております。
その時はまだ墓石についてなど詳しくは知りませんでしたので特に気にもとめておりませんでしたが
仕事をはじめ、墓石の地震対策に関心を持たれているお客様が多いということもあり
本日のテーマ“お墓の耐震施工について”のお話をさせていただきます。
前置きが長くなりましたが、早速お墓の耐震施工について御話しいたします。
まずは、墓石の施工の歴史を簡単に御話しいたします。これから御話しさせていただく施工方法は弊社で“標準”に行っている施工方法で
特別行っていることではございませんのでご注意ください。

お墓の施工とは木の製品と異なり石を重ねていくという施工方法が一番一般的ですよね。
50年程度前の施工方法では石をただ積み上げていくという施工方法が主流でした。
30~20年前では石と石の間にセメントをいれ石材を固定するという方法がとられております。
一見しっかり引っ付きそうに見えますが、一定方向からの衝撃にて簡単に外すことが
できてしまうのです。
ですので、皆様が思っておられるよりも耐震面は強いとは言えません。
さて、最近の耐震方法は、“耐震ボンド”を用いた施工です。

耐震ボンド

 

こちらは、石材の接着に特化したボンドを石材と石材の間に用いて施工いたします。
こちらのボンドは瞬間的に硬くなるのではなく、使用初期は比較的柔らかいボンドです。
ある程度の時間が経つと硬化してきます。
こちらで施工を行ったものを取り外そうとしてもなかなか取り外すことはできません。
弊社で施工したものを取り外す際も大変な作業が必要です。

こちらを外す際は専用の融解剤を用いて、ボンドを少しずつ溶かしながら外していきます。
そのような特殊な溶液を使用しないと取り外しができないほどしっかりした接着に
なっております。
また、石碑下部には“耐震用金具”を用いて石と石をしっかりと固定しております。
弊社施工で行ったサンプル墓石を地震器具に乗せて地震の実験も行っております。

耐震用金具

実験画像