お墓・墓石と台風について

台風の季節です。墓石の台風対策は、大丈夫?

日本全国で台風による被害が出ています。
民家の被害も大きく報道され
本当に大変な事態になっている地域もあるようです。

お墓(墓石)も台風による被害がある事をご存じでしょうか?
今回は、台風による墓石の被害と
その対策をお話しします。

台風による墓石の倒壊の被害について

墓石の台風(強風)による被害としてあるのは
お墓の一番上にある竿石と呼ばれる部分が
強風によってずれたり、酷い場合には倒れたりすることがあります。

墓誌(戒名板)も強風によって倒れるという現象が起きます。
薄い板状の墓誌が多い為、
風の方向によってはすぐに倒れてしまいます。

塔婆立も塔婆を建てていると、
その塔婆に強い風が当たり、
塔婆立が倒れてしまうということがあります。

倒木によってお墓が(墓石)や灯篭などが
壊されることもよくあります。

過去にもこのような被害が出たお墓を直した事がありますが
被害の大きいものから小さなものまで数えると
ものすごい件数の被害が出ています。

海岸近くにある墓石は塩害が酷い!

普段でも海に近い墓地には潮風が吹いて
墓石は痛みやくなっています。
家や車などでも海の近くにあると
錆が出やすくなったり傷みが早かったりします。

墓石の場合でも同じことが言えます。

普段でもそうなのですから
台風の時などは大変です。
まともに海の水がかかったりしようものなら
墓石の痛みは強烈になります。

海岸近くの墓石を見たところでは
墓石の海に面している側の石の面が
艶が落ちているものもあります。
酷いものになると
ザラザラになっている墓石もありました。

黄色く変色したりしている墓石も数多く見受けられます。
全て塩害によるものと考えられます。

大雨で納骨室に水がたまった!?

墓石を建てる時に
地面より下(地下)に納骨室を設置している場合は
注意が必要です。

きちんと排水ができている墓地なら良いのですが
そうでもないと納骨室に水がたまっているかもしれません。

地下に納骨室があると
どうしても水が入りやすくなります。

台風に限らず大雨や長雨が続いた後は
納骨室に水がたまりやすい状況になります。

これはお墓にとっても大切なお骨にとっても
好ましくありません。

対策としては
排水設備がないなら排水工事をしてください。
もしくは
納骨室を地面より上にあげて下さい。
地上型の納骨室にすれば水が入り込む心配はいりません。
とても安心です。

本多石材店では、
納骨室に水が入らないように
ほとんどの墓石を地上型の納骨室にしています。

早急に台風対策をしておきましょう!

墓石の倒壊を未然に防ぐためには、
墓石を金具や耐震用のボンドで接着する工事が必要です。
基礎工事をしっかりして墓石の倒壊を防ぎましょう。

耐震用の工事をするということは
地震にも強くなるので
一石二鳥のメリットがあります。

古い墓石にはこういったボンドが使われていない事がありますので
注意が必要です。

塔婆立なども、接着できるところは接着するようにしましょう。
少しの加工や工夫で被害を未然に防ぐことができます。
大きなことにならないうちに考えて
対策をとっておきましょう!

台風対策や地震対策に関するご相談は
本多石材店まで
お気軽にご相談ください。