有限会社本多石材店
代表取締役社長の本多修です。
お墓は一生に一度あるかないかの買い物だし、
そうそう自分一人で何回も建てることはないから、
そんなお墓の再建なんてないんじゃないの？
そう思っていらっしゃる方がほとんどじゃないでしょうか？
でも、
お墓を一度作ったにもかかわらず何かしらの理由で、
もう一度作り直す方は以外といらっしゃるものなんです。
実際に当店でも、今年に入ってからだけでも4件はあります。
その中の2件をお話ししましょう。
Ａさんは20年位前に建てたお墓は三重台でした。
今回、ブロックで外柵をしてあったものを御影石に直したい。
というご依頼で来店されました。
墓地で話をするうち、本当はお墓をもっと良くしたかった。
いう事をポツリと言われ、良くよくお話をお伺いすると、
Ａさんが20年前に建てたお墓には座布団（スリン）がついていなかったのを、ずっと気にしておられました。
「本当は座布団をつけたかったんだ・・・・。」
そういう思いがあるのなら、
この際いっそのこと墓石を自分の気に入ったものに新しく替えてしまおうかと話が進みました。
お墓が出来上がるとＡさんは大変満足そうな笑顔で
「やっぱりこの方が良かった。念願がかなった。」
と大変喜んでいただきました。
また、Ｂさんは山の上にあった墓地を、
お墓詣りがしやすいように平坦な家の近くに墓地を移転したい
というお話がありました。
このお客様も21年前にお父様が亡くなられたときに
他社で建てたお墓だったのでした。
しかしそのお墓はすでに傾いているし、
本当は蓮華台が欲しかったんだとご不満そうでした。
「気に入らないお墓を移しても、不満は解消されるはずがない！」
せっかくお墓詣りをしやすいようにするのに、
肝心のお墓が気に入らないんじゃ話にならない。
そう思った私は思い切って、
「この際ですから、今度はご主人が本当に建てたかったお墓を建てられませんか？」
ご主人は、しばらく考えた後、
「二度と後悔したくないから、自分の思いどおりのものを建てるか！」
とおっしゃい、蓮華付の豪華なお墓を建てる決心をされました。
お墓の工事が始まると、
工事を見ながら「基礎もちゃんとするんだね～」とか
「職人さんもよく働くし、丁寧な仕事だねえ～」
と感心してご覧になっていました。
安心されたようで、「あとはお任せします。」
といってお仕事に行かれました。
出来上がったお墓を見て、
「いやあ～いいねえ～。やっぱり蓮華があるといいわ～」と、
とても喜んでおられ、
本当に本多さんにしてよかったとお礼の言葉をいただきました。
お二人ともご自分の気に入ったお墓を建てて、とても喜ばれたお話でした。
墓地の大きさや墓石の価格など色々な制約のある中で、
自分の気に入ったお墓を建てるという事は難しいことなのかもしれません。
しかし、このような事例もあることから、
言えることは、
「少々金額は大きくなるかもしれないけど、
自分の気に入ったお墓を建てることです。
後悔しないようなお墓を建てることです」
初めによく考えて、
後々、後悔したり建て直すことがないようにすることが大事だということですね。
