熊本地震で考えるお墓の地震対策 pert1

こんにちは!
本多石材店の本多修です。

今日は先日熊本県を襲った地震で、人だけでなく、たくさんのお墓も倒壊いたしました。
これを機会に皆様の中にもお墓の地震対策に興味を持たれた方も
おられるのではないでしょうか。
ですので、今日はお墓の地震対策について御話しさせていただきます。

熊本地方では、色々な建造物が地震により多大な被害を受けています。
熊本城などはテレビでも報道されているように
石垣が崩れて大変な状況にあります。
修復するのにどれくらいの期間がかかるのか想像もつかないほどです。

お墓の被害も相当なものだと聞いております。
日本石材工業新聞によると

「熊本地震」石造物も被害甚大

4月30日に熊本を訪れて

道路沿いの石材店の展示してある石製品が倒壊している様子も見られた。
墓地を数か所見て回ったが
建墓後、長い年月が建っているものに被害が多いように感じるが、
地盤の影響もあるのか
東海の激しいエリアとそうでない場所があることもうかがえる。
墓地での被害件数は相当数に及んでおり、
余震も続く中で、復旧までにはかなりの時間が必要になるだろう。
墓地では、墓石の復旧作業を行っている石材店の姿も見られたほか、
お墓の状態を確認しにきている家族ずれも多く見られ、
中には倒壊したお墓に向かい花を供え、
手を合わせている方の姿もあった。
また、被害のあった墓石を動かしている一般の方の姿も見られ、
余震も続いている中で、
二次被害を避けるための注意喚起も求められることだろう。

と被害状況を伝えている。
続けて

熊本県内の石材業界では会合を開いたり、
県内各地の墓所被害状況等を共有したり、
今後の対策などについて検討しているようです。
各石材店には連日のように修復以来の問い合わせなどが寄せられており、
その対応や墓所の修復作業、さらに地域の復旧に向け
不断の努力が続けられている。

と書いてあります。

写真などを見ると
墓所では石が散乱し
どこの家の墓石なのか全く区別がつかなくなっているところもあり
これらを修復するのには相当の時間がかかりそうです。

鳥取県西部地震にみる墓石の地震対策

私は数年前に
鳥取県西部地震を経験しております。
弊社は鳥取県と島根県の県境にあり
この地震の震源地にものすごく近い距離にあります。
当時を思い起こしてみると
200本くらいあった展示品のほとんどが倒壊し
これからどうやっていこうかと
一度はどん底に落ち込みました。

しかし、
お客様からお墓の修復の依頼が殺到し
こんなことで悩んでいる暇はない!
お客様のお墓を何とか立て直さなくては・・・
と毎日、お墓の建て直しに必死で向かっていました。

その中で
他の墓石はごろごろ転がっているのに
うちで建てた墓石がびくともしていない光景を目の当たりにしました。
正確には
花立などの接着していない小物は落ちていましたが
墓石本体はしっかりと立っていました。
基礎をしっかりして
金具や接着剤を使って耐震工事をした墓石は
大丈夫だったのです。

本日はここまでとさせていただきます。

次回part2にてさらに詳しく地震対策について御話しいたします。